地震対策
1.住まいのチェックポイント!
- 地盤調査を受けましょう
地盤の良否は、見ただけではなかなか判らないので専門家に相談しましょう。 - 基礎をしっかりと
基礎は1 階外壁と内部の耐力壁の真下に、全体が連続する一体の鉄筋コンクリート造とします。基礎と土台とは、アンカーボルトで緊結します。 - 防腐・防蟻対策は丈夫な住まいへの鍵
基礎と土台をしっかり固定しても土台自体が腐ったりシロアリに食われたりしては意味がありません。土台の材料は、耐久性の高い材料を使うよう、専門家に相談しましょう。 - 骨組は壁と柱と床の一体化
柱の断面を大きくし、耐震性なども考慮して、各種金物を適切に使用します。 - 壁の配置、耐力壁のバランスが大事
耐力壁の多少は、家の強さに影響するので、できるだけ多くの箇所にバランス良く設けたいものです。 - 建物の形は、凹凸の多い設計は要注意
家の外観は、単純な形にするほうが安全です。平面の形は、正方形に近い長方形がベストです。こうすると、地震力が建物全体に平均に伝わります。
万一、地震が起こった場合に備えて、家具等の転倒防止のための対策を取りましょう。
家具等の地震対策は、固定が一般的ですが、住まいの状況によっては取り付けが困難な場合や取り付け方に不具合があると効果がない場合もあります。寝室には大型の家具を置かない等、家具の配置も工夫しましょう。
※以下の転倒防止金具は一例です。同様の器具がホームセンターやインターネット等で購入できます。家具に適した器具等を選んでください。
(価格は参考価格です。販売店でご確認ください。)
2.家具の転倒防止対策を!
(1)ねじ止めするタイプ ~L型金具~
家具と壁をねじで固定します。
規格 | 4cm×4cm |
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価格 | 150~700円程度/ヶ |
下地材の確認 ドライバー等の太い柄でたたく、または市販の専用 プッシュピンやセンサーで位置を確認します。 |
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L 型金具を上向きに取り付ける場合 家具に補強用の天板を取り付けてから固定します |
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L 型金具を下向きに取り付ける場合 先に L 型金具を取り付けます。 |
(2)ねじ止めしないタイプ ~チェーン・ベルト式~
家具と壁をそれぞれネジ止めした金具をベルト・金属チェーン・ワイヤー・金属プレートなどで結んだタイプ。30 度以下の角度で取り付けます。
規格 |
ベルト L30 チェーン L100 |
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価格 |
2400 円から / ベルト 2 本組 1300 円から / チェーン 2 本組 |
(3)ねじ止めしないタイプ ~ポール式(つっぱり棒式)~
ネジ止めすることなく、家具と天井の間に設置する棒状のタイプ。
家具の両側の枠部に取り付けます。
規格 | H50cm ~ 80cm |
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価格 | 2200 円程度 /2 本組 |
(4)ねじ止めしないタイプ ~ストッパー式~
家具の前下部にくさび状に挟み込み、家具を壁側に傾斜させるタイプ。
家具の端から端まで取り付けます。
規格 | L90cm |
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価格 | 1000 円程度 /1 本 |
(5)ねじ止めしないタイプ ~マット式(粘着マット式)~
粘着性のゲル状のもので、家具の底面と床面を接着させるタイプの器具。
家具の底面に接着させます。
規格 | 2.5cm 4.0cm |
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価格 | 1000 円程度 /4 ヶ入り |
3.家具の配置を工夫しよう!
- 高いところ、不安定なところに置かない。
- 万が一転倒した場合に備えて、寝室や通路になる場所に置かない。
※家電製品の場合、付属の取り扱い説明書を参照してください。
(1)薄型テレビの固定
液晶テレビ本体と壁等をつなぎ紐とヒートンで連結する。
大型のプラズマテレビ等のストラップを使用して取り付ける。
(2)冷蔵庫の固定
- 避難障害にならないように、また固定器具が外れて移動、転倒しても危険がないように置き方を工夫する。
- 冷蔵庫の上に物を置かない。
- 冷蔵庫裏面のベルト掛けにベルトを通して、壁になるべく寄せて連結する。
(3)電子レンジの固定
- 高い所に置かない。
- 安定した所に置く。
- 扉はいつも閉めて置く。
- ストラップ式器具を用いてレンジの側面と台を固定する。
- 電子レンジの脚とレンジ台を粘着マットで固定する。
4.耐震改修で住まいを安心安全に!
地震に対しての強さや弱さのポイントを確かめ、住まいにあった耐震性能の改修が必要です。
耐震改修は、様々な方法があるため、総合的な判断が必要です。専門家にご相談ください。
5.耐震診断で我が家の安全確認を!
わが国は、皆さんもご存知のとおり地震の多い国です。犠牲者の多くは、火災よりも家や建物が壊れたり、倒れたりしたことで発生しています。毎日生活する住まいですから、地震に強いことが大切です。万一に備えて、家族の方といっしょに住宅の耐震性能について考えてみましょう。
県内の耐震診断・耐震改修制度について
増改築等の状況によっては助成対象とならない場合もあります。
詳しくは、各市町村の受付窓口までお問い合わせください。