【国土交通省所管 空き家対策の担い手強化連携モデル事業】
「地域見守りたい!」地・学連携による空き家活用プロジェクト

プロジェクトの概要

本プロジェクトは、空き家を活用して、地域と大学が連携して島根県出雲市鳶巣地区において学生向けシェアハウスを整備し、そこに島根県立大学出雲キャンパス (以下、「県大」という。) の学生が住むことで、鳶巣地区住民と県大学生との新たなつながりを築くことを目指します。

空き家対策の担い手強化連携モデル事業」は、空き家の利活用の促進など全国的に共通する課題の解決に向けたモデル的な取組について国が支援を行うものです。
本プロジェクトは、地域と大学の連携により学生向けシェアハウスを整備し、入居した学生と地域住民がお互いの存在を感じながら生活することで「地域見守り隊」となることを目指すことを提案し、採択されました。

事業実施地域

島根県出雲市鳶巣 (とびす) 地区
鳶巣地区は出雲市の北部、出雲大社から約 8 キロにある農村地帯で、県内では住民による自治会活動が活発な地域として有名です。地区内には県大などの学び舎があり、県大と鳶巣自治協会は家庭訪問実習を受入れるなど良好な交流・連携関係を築いています。

地域と大学の課題

鳶巣地区では、約 50 軒の空き家 (令和元年度末時点) が確認され、地域活力の低下や環境の悪化を招く要因が地区の課題となっています。また、県大は看護栄養系の 4 年制大学として、県西部や隠岐地域など自宅通学困難地域からの入学を積極的に受入れています。
しかし、自宅通学以外の学生の多くが、定員数の制限から家賃負担の少ない大学寮に入れず、家賃の高い民間アパート等に住んでおり、低家賃の住まい (民間供給) の確保が課題となっています。

取組の目的

地域と大学 (県大) の連携により、モデル的な取組として鳶巣地区にある空き家をシェアハウスに改修する。


目的① 地・学連携による継続的な空き家利活用スキームの構築
地域と大学の連携による空き家活用事例として、計画・改修・使用・管理までの一連の流れについて検討し、実践します。

目的② 若者 (学生) 向けの住まい提供策としての空き家利活用の確立
自宅通学困難な学生向けの低家賃の住まいの確保は、島根県内の中山間地域や隠岐地域ではより深刻な課題です。低額な家賃の住まいの提供手法として空き家の活用方法を確立します。

目的③ 地域連携日本一「地域見守りたい」の実現
県大では、学生が地域に住み、地域に貢献することを試みようとしています。例えば、学んだ看護学・栄養学の技術を実践する機会として、地域の高齢者の見守り活動を行うことなどです。今回のプロジェクトを地・学連携の機会として今後の地域と大学の連携の在り方を模索します。

関係団体

検討状況

空き家現地確認 令和 2 年 7 月 29 日


取組のスタートとして関係者で空き家の視察を行いました。
残置物 (仏壇もあり) が多く、片付け必須の物件です!

片付け会 part1(関係者片付け) 令和 2 年 9 月 11 日


関係団体のメンバーで今後検討拠点として使用する部分の片付けを行いました。
これでもまだ半分。まだ、手付かずの部屋がいくつかあります。
次回の片付け会は、地域の住民さんも一緒に実施予定です。

先進事例調査 令和 2 年 9 月 17 日~ 18 日

NEJIROシェアハウス
つばめHouse
港町長屋染初

視察先
  • NEJIRO シェアハウス (広島県三原市)
  • つばめ House (広島県三原市)
  • 港町長屋染初 (広島県呉市豊町御手洗)
シェアハウス整備の参考とするため、先進事例の調査 (視察) を行いました。空き家改修のポイント、管理面の工夫などすべてが参考になることばかりでした。
お忙しいところご対応いただいた 3 施設の皆様、ありがとうございました。

鳶巣地区空き家状況調査 令和 2 年 9 月 24 日

鳶巣地区の空き家の状況、活用できそうな空き家を把握するため、地区内を歩きながら調査を行いました。
日頃、鳶巣に住んでいても分からないこと、デメリットと思っていたことなどが、初めて地域を見る学生にとっては新鮮で魅力的に映ったようです。
学生の新鮮な視点からの提案を楽しみにしています !

第 1 回検討会 令和 2 年 10 月 14 日


準備会
第 1 回検討会
第 1 回検討会

関係団体の担当者が参加して、第 1 回目の検討会を実施しました。検討会前には準備会として、対象の空き家を会場に事前の打合せ (準備会) を行いました。検討会には県大の学生 6 名も参加していただき、学生ならではの意見もあり、有意義な会議となりました。

片付けワークショップ 令和 2 年 10 月 18 日

鳶巣地区の住民の皆様、県大学生も参加して、片付けワークショップを実施しました。今回が本プロジェクトの趣旨である、地 (地域) ・学 (県大) 連携のスタートとなります。
前回の片付けの際にゴミの分別に苦労した反省を生かして、片付け前に分別勉強会を実施して片付けに着手しました。
今回で片付けは一段落。次回以降はシェアハウスへの改修に向けて、設計ワークショップを実施して参ります。

第 2 回検討会 令和 2 年 12 月 12 日



前回の検討会から約 2 ヶ月が経過し、取組予定の約半分が経過したところで、第 2 回目の検討会を実施しました。議題はこれまでの状況報告、片付けワークショップの成果とりまとめなどです。学生からも様々な意見が出て有意義な会議となりました。

設計ワークショップ 1 回目 : 令和 2 年 11 月 1 日 2 回目 :12 月 12 日

具体的なシェアハウスのプラン等を検討するため、地域住民、学生などが参加して設計ワークショップを実施しました。1 回目は、自由にシェアハウスに対するイメージや理想のシェアハウス像などについて話し合い、2 回目は、島根大学の学生が作成したラフプランや模型を参考に、部屋の配置やインテリアのイメージなどについて具体的に検討しました。

第 3 回検討会 令和3年1月24日


第 3 回検討会
燻製
座談会

計 4 回予定している検討会の 3 回目を行いました。設計ワークショップの意見などを参考にシェアハウスの改修プランを作成し、意見交換を行いました。終了後には、住民の方お手製の「燻製」と「猪汁」を参加者全員でおいしくいただきました。地・学連携も進んでいます。

活動報告会 令和3年2月11日


血圧測定
活動報告会
活動報告会

今年度の取組成果を住民の皆様に報告するため、活動報告会を開催しました。これまでの活動報告や次年度の予定に加え、学生から住民へのメッセージをお届けしました。コロナ対策として午前、午後の 2 回に分けての開催で、それぞれ 20 名前後の参加をいただきました。午前の部の開始前には県大生らによる血圧測定も行われ、看護栄養系大学の強みを生かした地・学連携の姿が見られました。

第 4 回検討会 令和3年2月15日



今年度最後の検討会を開催しました。前回から引き続き改修プランの検討や、次年度の取組予定などについてなど盛りだくさんの内容となりました。今年度の取組は 2 月末で終了となりますが、次年度も予定している取組がたくさんありますので、引き続き頑張っていきます。

プロジェクトの実施方法、検討方法

令和 2 年度は先進事例視察やアンケート調査などの各種調査や、片付け、設計などの各ワークショップなどを行い、地・学連携の取組を進めてまいりました。
令和 3 年度はいよいよ改修工事に着手します。そのためにまず、地域でシェアハウスの管理・運営を行うためのコミュニティカンパニーの設立を目指します。さらに改修資金を確保するためクラウドファンディングを行う予定としています。地域主体の空き家対策モデルとなるよう積極的な取組を続けてまいります。

令和 2 年度活動報告書

プロジェクト通信

参考資料